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『懊悩』
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お金がないというのに、どうしても読みたくて、紀伊国屋まで買いに行ってしまいました!


その名のとおり、この本は大正時代の新聞に掲載された身の上相談を集めたものです。雑誌や新聞によくある人生相談のコーナー、日本で開始されたのは大正時代。でも、90年近くも昔に生きた人たちの悩みなのに、案外身近に感じてしまうんです。


「身体がぶかっこう」「もう異性で悩みたくない」「恋をとるか友情をとるか」「友達から手紙が来なくて寂しい」「雷が怖い」…などなど。どれも日常的で、思わず自分のことかと目を疑うものもあるくらい。そして、どれも微笑ましい…というか笑えます。悩みに対する記者のお答えも、ポイントを押さえていますが、やけに真面目だったり、ちょっと皮肉っぽかったりして、なかなかいい味を出しています。


「いまに大人になってしまえば、私たちの苦しさ侘びしさは、可笑しなものだった、となんでもなく追憶できるようになるかも知れないのだけれど、けれども、その大人になりきるまでの、この長い厭な期間を、どうして暮していったらいいのだろう。」


太宰の『女生徒』の一節をふと思い出しました。時間が経てば、悩みなんて笑い飛ばせるはずなんだけど、悩んでいるそのときは、苦しくて、辛くて…。本を読んで噴き出しつつ、でもここに紹介されている悩みの持ち主たちは、きっと真剣に悩んで悩んで、藁にもすがる思いで新聞に投稿したんだろうなぁ…と、そんな当たり前のことを考えてしまいました。


    …そんなことより、もっと生産的な本も読まなきゃ!


『大正時代の身の上相談』カタログハウス編
                     (ちくま文庫)

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【2005/11/09 23:53】 | コメント(5) |
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